本会は、大正9年8月に釈定光老師によって創立されました。
第一回の禅会は御殿場の野中到氏(富士山気象観測の創始者)邸で行なわれました。
伽藍を出た釈定光老師は、「どうすれば真実の仏教を在家日常の生活の上に顕現し得るかということが、その根本の動機であった。それには出家という立場から離れて、在家即ち世俗の人という立場から、特に現代の求道者という立場から、静かに観察し工夫してみる必要があった」と述べております。そして大正11年に根本道場として静岡県裾野市、黄瀬川のせせらぎを聴く丘に不二般若道場が建立されました。
定光老師は会長・師家として接心や講演、法話会などに巡錫、一般社会人を対象として在家仏教の普遍に努めました。そして昭和23年4月13日に「大空無相の般若の法門は実にありがたい」と言い遷化いたしました。
昭和19年に苧坂光龍老師が第2代会長・師家になります。光龍老師は坂出出身の実業家・鎌田淡翁居士が設立した鎌田共済会の事業の一つとして井の頭池畔に建立された武蔵野般若道場の道場主監となり昭和6年から教化を始めこの道場が後に釈迦牟尼会の中心的な活動拠点となります。この道場には学生の付属禅学寮・淡水寮が併置され、昭和9年から昭和60年まで約250名の学徒が社会に巣立ち、経営者や代議士、教授や教師、医師や僧侶、文筆家、あるいは会社員、農家、自営業主として師の薫陶を活かし世の一隅を照らしております。
光龍老師は市井の老若男女を問わず多くの社会人・家庭人を拒むことなく受け入れる一方、一橋如意団や東大禅会、日本女子大微笑禅会の師家として学園での教化にも意を注ぎました。この武蔵野般若道場や淡水寮は、光龍老師遷化の後、鎌田共済会に返還されました。昭和60年7月、光龍老師は84歳で遷化、第3代会長・師家には法曹界で活躍した常井龍善老師が継ぎ、続いて平成元年に第4代山本龍廣老師が引き継いで現在に到っています。
釈定光老師の師は那須雲照寺獅子林主・釈戒光老師、その師は伊予大法寺で教禅一致の不顧庵・西山禾山老師。さらに遡ると妙心寺の越渓老師、備前曹源寺の儀山老師、太元老師、さらに遡って峨山、隠山から白隠となります。
釈定光老師は、「理長為宗」(理の長ずるところを宗となす、即ち各宗派の優れたところを導入)をもって会の理念を「三綱領」にまとめました。
三綱領
■摩訶般若波羅蜜多は、仏道の第一義なり。至心に憶念せよ (※1)
■戒定慧の三学は、成道の要訣なり。至心に修持せよ (※2)
■四弘の誓願は吾曹(われら)の本誓なり。至心に奉行せよ (※3)
※1 「摩訶般若波羅蜜多」は「般若心経」で表されている
※2 「戒」戒律を守る「定」禅定・三昧「慧」真理を明らかにする心
※3 衆生無辺誓願度 煩悩無尽誓願断 法門無量誓願学 仏道無上誓願成
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